腱引き師紹介

私が「腱引き」に出会ったのは、自分自身が悩まされていた、何度目かのぎっくり腰になってしまったことによります。

温泉などに行っても、マッサージなど受けたくないという性分と、それまでぎっくり腰になって、いろいろな治療を受けても大して効き目が無かったこと、そして世に溢れるさまざまな整体についても疑念を持っていたということもあって、もはやこの世に、このぎっくり腰の苦痛から自分を救ってくれる技術など、ありはしないだろうと思っていました。

そのような時、またしても再起不能と思われるぎっくり腰に見舞われました。もうダメだろうと思っていたその時、私の師事している武道の師匠が、この「腱引き」の話しをしていたことを思い出し、近くの「腱引き」治療院を探し当て、やっとの思いで駆け込んだのです。もともとマッサージが嫌いなくらいなので、他人に身体を触られるのが好きではないのですが、はじめて施術を受けてみて、その感覚に衝撃を受けました。

元来、武道のおかげで身体の感覚が鋭いこともあり、「急所」にやさしく触られると、たちどころに筋肉の拘縮が取れていくのが分かるのです。そしてものの15分とかからないうちに、歩くこともままならなかった自分が、すべての苦痛から解放されていました。

私自身は長く武道を修行してきたこともあり、「活法」に関しては、それまで多少は聞いてはいたものの、それが現代にまで伝承され、そしてまさかこれほどまでに効果がある、確実なものであるとは、自分が体験するまでは一切実感できませんでした。

そして即座に施術してくださった先生に技術の伝承を願い出て、自身の受けた感動を、ほかの人々に知ってもらうべく、研鑽の日々がはじまりました。

修行を進めるにつれ、武道で用いる「殺法」の理解もより深まり、そして「活法」の技術にそれが合わせ鏡のように投影されているということを知り、これまで武道を修行してこられたことへの感謝の気持ちが沸き上がってきました。そして一人でも多くの人に、さまざま苦痛や不調から自由になって頂きたいという願いを胸に、日々技術の向上と研鑽に取り組むようになったのです。

筋整流法　専門指導施術師

小栗隆博